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2018.09.21

マイセンのチュリーンについて

今日はマイセンのチュリーンについて。
これ一つお持ちになれば、他のマイセンはいらなくなるってぐらい、この時代までにあったすべての技術がこの幅25センチくらいの作品に凝縮されています。

・透かし彫り
・浮き彫り
・花
・人形
・単色の人物と風景図
・多色の人物と風景図
・手描きの金彩
このぐらいかな??

この王冠の5ミリない位の隙間に筆を入れて座布団の模様まで描いちゃったり、蓋の裏なんてほとんど見ないのに、こんな派手な満艦飾になってます。

ピンクの単色はピュスカラーと言われ、焼く前は薄茶色をしてますが、焼くとこん感じになるという、マイセンの職人になるための卒業試験に出てきてた色だとも言われています。

風景図は物凄い曲面に、そして本当に小さな場所にこまかい人物が描かれてて、一体マイセンの職人の目はどんなんだっただと感心しかない絵付です。

極め付けは透かしの中にあるバラの花です。
透かしだけでも大変だってのに、わかりますかね?
この透かしの奥に白いバラの花があるのを。
もうここまでくると本当にお手上げです。

すいません、マイセンさん。
やっぱり西洋陶磁では、この繊細なマイセンに敵うところはないと言ってもいいでしょう。
マイセン300年の歴史を代表する作品です。

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