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2018.10.10

セーブルの金彩

今日はセーブルの金彩について。
基本的にセーブルはプリントなんです。(18世紀は違います)
一般的に『プリント』っていうと、大量生産的な響きがしますが、セーブルにとってのプリントは違います。
もちろん手描きでもすっごい上手なのですが、
描く人でクオリティーに差が出るのを嫌がって、更には手描きではできないような、極限まで細い線で描くために基本的にはプリントを採用しています。(18世紀は違います)
イギリスのメーカーの多くもプリントを採用してますが、
大概ハンドルのところで辻褄を合わせて、継ぎ目が
グズグズになりがちです。

しかし、ご覧下さい!!
セーブルは継ぎ目がどこかわかりません。
皿は4つに分かれてプリントが施されてるはずなのですが、分かります?僕にはわかりません。
しかもこの金彩、ものの本を読みますと、窯から出した時には真っ黒らしく、それをメノウをまぶした布のようなもので”8時間”も磨くらしいです。
0.何ミリかわからないですが、この細い線を落とすことなく磨くなんて一体どういう技術を駆使しているのかこれもまた理解の範疇を超えています。
花絵のパネルの上下のちょこ~っとある金の細い線。ここかしこにこの細い線が見られます。
そうやってこの作品を見ると、トリアノン宮の為に作られたという事だけでなく、そういった背景抜きでもとてつもない作品だという事が理解できると思います。

お店にいらした時はチャンスがあればぜひご覧ください!!

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