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2018.10.12

誤解を解く！

今日は一つ誤解を解いておこうかなと。マイセンの飾壷によくあるこのパッと見ヘビのように見えるハンドルですがスワンハンドルなんです。顔をよく見て下さい。クチバシなんです。目もヘビの目ではないですよね。（鳥の目でもないですが・・・）鱗に見える金彩は羽毛なんです。ファサファサ感一切ないですが。同じ形でヘビの時ももちろんあるのですが、基本はスワンハンドルなんです。そう思うと急にかわいらしく見えてきたり・・・しませんかね？

2018.10.10

セーブルの金彩

今日はセーブルの金彩について。基本的にセーブルはプリントなんです。（18世紀は違います）一般的に『プリント』っていうと、大量生産的な響きがしますが、セーブルにとってのプリントは違います。もちろん手描きでもすっごい上手なのですが、描く人でクオリティーに差が出るのを嫌がって、更には手描きではできないような、極限まで細い線で描くために基本的にはプリントを採用しています。（18世紀は違います）イギリスのメーカーの多くもプリントを採用してますが、大概ハンドルのところで辻褄を合わせて、継ぎ目が [...]

2018.09.29

ビスク

ビスクとは釉薬のかかっていない、ツヤツヤ感のない作品です。しかしこれだけ揃うと本当に壮観ですね。かつて貴族たちの宴会では、テーブル飾りとしてとても貴重な砂糖で人形を作っていたらしいです。ただ、その度に作っては壊していたので（大して口にしない割に無いとカッコ付かない）、コストがめちゃめちゃ高くつき、その代用で焼き物で使いまわせるようにしようというところからきてるらしいです。それでもかなり費用はかかったと思いますが、まだましだったのでしょう。砂糖菓子（ビスケット）がこのビスク人形の名前と言われて[...]